前回ぼさぼさの畑をお見せしましたが、この間綺麗にならしをしてきました。
さて春整枝の畑ですが、一般的に春整枝のお茶は普通のお茶と比べて味が落ちると言われています。
主な原因としては、葉っぱが不揃いになってしまい雑味が増えるらしいです。
「らしい」と書いたのは、僕はそうは思わないからです。
春整枝の畑は、収穫の時期こそ遅れますが、芽が急激に伸びてくれます。
その急激に伸びた芽は、普通の畑と比べて、葉っぱや茎が固くならないんです。
その茎まで柔らかい葉っぱをお茶にすると、普通なら丸くて固い茎がピシャンと平らになってうま味のある茎になってくれます。
さらに、葉っぱが不揃いという事は、良く言えば、みるい芽や大きく開いた味のある葉っぱなど色んな味が混ざり合ってくれるとも取れます。
色んな部位の味が楽しめるのは、雑味とも取れますが、そのお茶の特色でもあると思うんです。
てっちゃんの茶工房では、色んな味を味わって欲しいと思い、この畑で採れたお茶を「荒茶づくり」という仕上げ方にしました。
この「荒茶づくり」は、見た目はいいものではないですが、本来のお茶のみるい所からこわい所、粉、茎などお茶の全部が一度に味わえる様になっています。
上品ではないですが、畑の恵みを残すことなく味わえるお茶になっています。おいしいですよ!
荒茶づくり・原っ子兄ちゃん
100g・756円です。